【まんだら遊苑】本物の地獄って見たことある?富山にあるよ

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富山
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こんにちは、堕落した生活を送りすぎて死後は地獄行きだろうなと覚悟しているむぅたです。

みなさん、地獄を見たことはありますか?
いや、浮気がバレたとか遺産相続の時に隠し子が発覚とか、そういう比喩表現の地獄じゃないですよ。

マジの地獄です

舌を抜かれ煮えたぎる血の池地獄に放り込まれ針山に刺され放置される、あの地獄です。

コンスタンティンでもない限りそうそう簡単に見ることができない地獄ですが、実はその地獄を体験できる施設が富山の山奥にあるのです。

法や道徳的にヤバい施設とかそういうのではないので、安心してくださいね。

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まんだら遊苑

まんだら遊苑はかなり山奥の方にあります。
富山県民には極楽坂スキー場に向かう道中にあると言ったら伝わりますでしょうか。

まんだら遊苑
住所 富山県中新川郡立山町芦峅寺古屋敷15番地

営業時間 9時半〜17時
定休日 月曜
入場料 400円

上の画像と同じような看板が道沿いに出ているので、近くまで行けば見逃すようなことはないと思いますよ。

ちなみに看板に写っているこの餓鬼、苑内にもそこらじゅうに描かれていたので恐らくマスコットキャラクター的な存在なんでしょうね。

既視感がすごいポーズしてるのが気になりますけどね。
きっと名前は餓鬼2:50でしょう。

まあ餓鬼のポーズより一番気になったのはこの餓鬼の看板の近くにあった

この掲示物なんですけどね。

地獄や鬼なんかよりリアルに怖い動物のシルエットが描かれてるのが不穏すぎます。ていうかたとえ藪に入らなかったとしても特に柵とかがあるわけではないので、クマさんサイドの機嫌次第では普通にエンカウントしますよね…?

そういえばまんだら遊苑の入り口に向かう途中デカイ熊鈴を持った農作業帰りのおばあちゃんとすれ違ったなあ…なんてことを思い出しつつ、まだ本物の地獄に行くわけにはいかないので足早に入園料を払って入場しました。

地界

入場して最初に目にするのはこのいかにも地獄っぽい広場です。

まんだら遊苑は地獄である「地界」、天国である「天界」を巡ることができる施設ですが、まずは地獄からのスタートになっています。

それにしてもこの広場、すごい景色ですよね。
もうちょっと暗かったらダークソウルのステージとして使えそうですもん。
遠くに見えるドーム状の屋根のところには絶対篝火がありますね。間違いない。

健全な男子であれば、入場してすぐのこの光景を見てしまうとテンションが上がって突っ走ってしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください。

まんだら遊苑のには「順路」があり、その順路に沿って進むことになります。
なのでその順路通りに進むとこのダークソウルな場所はもうちょっと後に来るべき場所。
今立ち入るべき場所ではないのです。最序盤に地下墓地に行くようなもんです。

入場してすぐに見える光景なのでややこしいことこの上ありませんが、ここはおとなしく順路通りに進んでおきましょう。

というわけで、順路的に最初に入るべき場所はコチラ。

この穴です。

この穴、高さが大人の胸の高さほどしかないためすこし屈まないと入ることができません。
穴の中からはおどろおどろしい音がガンガン聞こえてきているため、小さなお子様はこの順路1でドロップアウトすること必至です。

ちなみにこの穴の横には地界の全体マップが掲示されています。

このマップによると今から入る穴の中には

音界閻魔
人間界での行いが鐘の音色に変わり、うまく撞けなければ地獄に落ちる。
音蝕鬼
八熱地獄の底から聞こえるのは亡者が自らの悪業の炎に焼かれる音。

この二つの場所があるみたいですね。

どちらも強そうな技名っぽい上、説明は物騒なだけで何があるのかサッパリわからないのでさっさと中に入って見ましょう。

穴に入って見えてくる光景はまさに地獄。(見たことないけど)
室内はいやに生暖かく、不気味な音がそこらじゅうから鳴り響いています。

ちなみに壁にひっついているモノ、最初は鍾乳洞的なオブジェだと思っていたのですが
どうやらこれは地獄の階層を表す模型のようですね。

日本の地獄は「八大地獄(八熱地獄)」と呼ばれ八つにランクづけされており、生前犯した罪の重さによって落とされる地獄のランクが決まります。

ざっと紹介しますと。


等活地獄(殺生)
虫などの小さな命を殺めたものが懺悔をしなかった場合に落ちる地獄。
この地獄に落ちると落ちたもの同士で殺し合いをさせられる。
八大地獄の中では最も軽いランクだが刑期は1兆6653億1250万年

黒縄地獄(殺生・盗み)
殺生に加え盗みを働いたものが落ちる地獄。
この地獄に落ちると血焼け肉焦げるほど熱く熱された鉄板の上に寝かされ、獄卒(鬼)に同じく熱く熱された縄で鞭打ちを受けたり熱く熱されたノコギリなどで体を削り落とされる。
この地獄の苦しみは先の等活地獄の10倍、刑期は13兆3225億年である。

衆合地獄(殺生・盗み・邪婬
殺生、盗みに加え淫らな行いを繰り返したものが落ちる地獄。
この地獄に落ちると鉄の塊に圧殺されたり、鋭い刃で出来た木の上に絶世の美人が現れ、その姿を追い必死に刃の木を登り辿り着くも、その途端美人は木の下に瞬間移動。また美人を追い必死に刃の木を降りると再び美人は木の上に瞬間移動する。という終わらない生殺しを受けることになる。
この地獄の苦しみは先の黒縄地獄の10倍、刑期は106兆5800億年である。
どこからが淫らな行いだと言われるのか非常に気なるところ。

叫喚地獄(殺生・盗み・邪婬・飲酒)
殺生、盗み、邪婬に加え酒を使い悪事を働いたものが落ちる地獄。
ただ酒を飲んだだけでこの地獄行きになるわけではないので安心してほしい。ほんと良かった。
この地獄に落ちると、熱湯が入った大釜に入れられ、熱さに耐えきれず叫び声をあげるとその声に怒った頭が金色で目から火を吹き赤い服を着た巨大な獄卒に追い回され矢で射られる。
やっぱりダークソウルかな。
この地獄の苦しみは先の衆合地獄の10倍、刑期は852兆6400億年である。

大叫喚地獄(殺生・盗み・邪婬・飲酒・妄語)
殺生、盗み、邪婬、飲酒に加え嘘をつき人を陥れたものが落ちる地獄。
叫喚地獄よりもさらに大きな釜で煮られ、より大きな苦しみを受けることになる。
この地獄の苦しみは先の叫喚地獄の10倍、刑期は6821兆1800億年である。

焦熱地獄/炎熱地獄(殺生・盗み・邪婬・飲酒・妄語・邪見)
殺生、盗み、邪婬、飲酒、妄語に加え、仏教の教えとは異なる教えを説き、実践したものが落ちる地獄。
この地獄はとにかくとんでもなく熱く、この地獄の炎に比べるとこれまでの地獄の炎は雪のように感じられるレベルなのだという。
この地獄の炎を豆粒大一つでも現世に持ち込むとそれだけで現世の全てのものが焼き尽くされるレベルの炎なのだとか。一兆度の火球を繰り出すゼットンもびっくりである。
この地獄の苦しみは先の大叫喚地獄の10倍、刑期は5京4568兆9600億年である。
とうとう刑期の桁が変わりました。

大焦熱地獄/大炎熱地獄(殺生・盗み・邪婬・飲酒・妄語・邪見・犯持戒人)
殺生、盗み、邪婬、飲酒、妄語、邪見に加え、尼や童女への性的虐待を行ったものが落ちる地獄。
大叫喚地獄と同じパターンで、焦熱地獄/炎熱地獄の強化版である。
この地獄の苦しみは先の焦熱地獄/炎熱地獄の10倍…ではなく。
これまでの6つの地獄の苦しみをすべてひっくるめた上それを10倍にした苦しみを味わう。
刑期は43京6551兆6800億年である。

阿鼻地獄/無間地獄(殺生・盗み・邪婬・飲酒・妄語・邪見・犯持戒人・父母聖者殺害)
殺生・盗み・邪婬・飲酒・妄語・邪見・犯持戒人に加え、父母や聖者を殺害したものが落ちる地獄。この地獄は地獄の底の底の底、最下層に位置するため、この地獄に落とされた者はこの地獄に到達するまで2000年間落ち続けるのだという。
2000年間落ちた後はこれまでの7つの地獄の苦しみをすべてひっくるめた上それを1000倍にした苦しみを常に絶え間なく受けることになる。
この地獄の苦しみに比べれば、これまでの地獄は天国のような場所に感じられるのだとか。
刑期は349京2413兆4400億年である。
この時間をわかりやすく(?)言うと
縦横高さがそれぞれ7.2㎞ある巨大な正方形の岩を100年に一度柔らかい木綿の布で軽く払い、その繰り返しで石がすり減って完全になくなるまで」(!?)の時間と同じである。


いや〜恐ろしいですね。
虫を殺しただけでも懺悔しなければ1兆年越えの地獄ですからね。
悪いことはするもんじゃありません(戒め)
叫喚地獄ぐらいならバカ大学生とかが死んだら落ちそうですけどね。
さて、地獄の紹介はここらへんにして、このエリアの紹介をしていきたいと思います。
このエリアの名前は音界閻魔
紹介には鐘がどうとか書いてありましたが…。
ありました。

先ほどの地獄のミニチュアの真後ろにバカデカイ鐘がぶら下がっていました。
さあどんどん撞いてください!と言わんばかりの設置のされ方です。
愚か者はここでアッサリゴンゴン撞いてしまうでしょうが、ちょっと待ってください。
この鐘は音界閻魔の鐘
人間界での行いが鐘の音色に変わり、うまく撞けなければ地獄に落ちる恐ろしい鐘です。
自分の過去の行いにやましいことがある人は気軽に撞くべきではないのかもしれませんね。
やましいことがある人はきっと撞いた瞬間足元がパカッと開いてそのまま地獄へ直行することになるでしょう。
僕は撞きましたが生還できたのできっと死後天国に行けるのではないでしょうか。

さあどんどん先に進みますよ。

途中奇抜なクラブのように足元がビッカビッカ点滅する廊下を抜け
(ここの説明は一切なかったので名称はわかりません。怖かった。)

たどり着くのがこちら音触鬼です。

「八熱地獄の底から聞こえるのは亡者が自らの悪業の炎に焼かれる音」という説明の通り、狭い通路の壁に空いている穴からは無数のうめき声が聞こえてきます。
最初の穴から聞こえてきた変な声はここからのものだったんですね。

地獄の底から聞こえる、ということなのでほんのり遠くから聞こえるうめき声みたいなのを想像していたのですが、普通に割とデカめな音量でバンバンうめいているのでさっさと通り抜けてしまいました。

そしてここを通り抜けると先ほどのThis is 地獄な広場に出るのです。

(画像使い回し)

この広場にあるのは

・餓鬼の針山
針の間からうめき声が聞こえる。
・鬼の道
うめき声が聞こえる気がするただの道。
・地捻鬼
中が万華鏡みたいになっている井戸。
この井戸に向かって叫ぶと広場のどこからか加工された自分の声が遅れて聞こえてきて結構楽しい。
・水窟鬼
開けると音と匂いのする穴が5つ並んでいる。
中に入れるくらい大きな穴だが、内側から開けられない仕組みになっているので間違って入り込んでしまうとマジの地獄に落ちる。

・水泡鬼
ただ泡がブクブクしている池。

の五つです。

全部細かく紹介したかったのですが、とんでもないボリュームになりそうなのでやめておきました。
(この記事ここまでで5000文字近いので…)

さあ地界の紹介もクライマックス、最後に紹介するのはここです!

・精霊橋

谷に向かってまっすぐ伸びる橋、というか別に向こう岸は無いのでゴツい足場です。

パンフレットの説明によると、この橋の端から下を見下ろしたときに見える川はかの有名な三途の川らしいです。(本当は常願寺川)

僕は割と重度の高所恐怖症なので、端まで行くと本物の三途の川が見えるような事態になりそうな気がしましたが、記事作成のため決死の覚悟で渡る決意をしました。

アッ無理

この精霊橋、途中まではしっかりとした足場になっているのですが、途中から嫌がらせのようにスカスカの足場に変わります。
そんなもん高所恐怖症の僕からしたらこの高さで綱渡りを行うのとなんら変わりありません。

というわけでアッサリリタイアした僕は同行者の彼女だけを端に行かせました

この道をズンズン進んで行く彼女の背中はとてもたくましかったです。
なんか橋の先には銅鑼みたいなのがあったらしいですよ。知らんけど。

彼女が戻ってくるまで暇なので、周りを見渡して見るとこんな看板がありました。

精霊橋は定員20余名です。それ以上の方が渡っている時はお待ちください

…いやそれもしかしたら20人以上橋に乗ると崩落するかもみたいな話ですか?

二十余の霊、橋を渡れ
って途中で終わっているこの橋の続きは崩落した後あの世で渡れって意味ですか???

突然怖くなってきたので慌てて彼女を呼び戻して次のエリアへ向かいます。
絶対この橋20人目が乗った途端出口が封鎖されてジグソウの人形が出てくるパターンの橋ですよ。

天界

さて地獄の次は天国です。

地獄に堕ちた後天国に成り上がりするためには、陽の道と呼ばれる道をズンズン進んでいかなければいけません。我々陰キャにはキツイ道ですね。

陽の道はただっ広い草原になっているのですが、その途中途中にこういうでっかいメガホンみたいなのが置いてあります。

僕は勘が鋭いので
(ははーん、このメガホンで森に向かって叫んで己の体内の汚れを浄化せよ、みたいな話ね)
と完全に理解した顔をして、全力のヤッホーをこのメガホンを使って叫びました。

大声を出してスッキリした後、足元にこのメガホンの説明が書かれている板があるのを見つけたのです。

慈音草
耳を当てて音をきいてみましょう。
虫たちや鳥のさえずり、風の音や水の音など、いろいろな音が聞こえてきませんか?

・・・・・・・・・

まさか天国への道で赤っ恥をかかされるとは思ってもみませんでしたが、さっさと天国に到達してメイドインヘブンを発現させましょう。

陽の道の最深部には、富山県民には非常に馴染み深いみくりが池に反射する立山が再現されています。

肝心の立山は肉を柔らかくするために叩く用のアレにしか見えませんが、周りの雰囲気もあいまって本当に立山に登頂したような気分になりますよ。嘘です。

陽の道を抜けた先はいよいよ天国!
きっと酒池肉林、鯛やヒラメの舞い踊りが待ち受けていることでしょう!

???

?????

どうやら僕とまんだら遊苑では天国の解釈違いがあったようで、天国で待ち受けていたのは凄まじい数の現代アートでした。
死んで天国に行った後こんな世界だったら死んだことを全力で悔やみそうです。

・奏楽洞

でっかい現代アートゾーンを抜けると、現代アートがシンボルエンカウントしてくる広場、奏楽洞(そうがくどう)にたどり着きました。

実はこの広場に置かれている現代アートらしきものたちは楽器になっていて、壁にぶらさがっている棒で叩くことで様々な音を楽しむことができるのです。

ポンポコ楽しく叩いて遊んでいたのですが、この日広場にいたのは係員の方と僕らのみ。
係員の方はピクリとも動かずいい歳した大人である僕らが金属や木片を叩いて回るのをジッと見て来るだけなのでいたたまれなくなり、そそくさとその場を後にしました。

…天国って案外居心地が悪い場所なのかもしれません。

・天卵宮

楽器ゾーンを抜けた先には、ようやく天国っぽい景色が広がっていました。

体育館くらい広い広場の真ん中にドン!と設置されている地球が静止する日に出てきたUFOみたいな物体は天卵宮(てんらんきゅう)と呼ばれるもの。

近くに立っていた係員さんに促されるまま中に入り、真ん中の異様にツルツルして滑るフライパンみたいなところに寝転がります。

天卵宮の中は音が鳴っているんだか鳴っていないんだか、振動しているんだか振動していないんだかわからない不思議な空間でした。

どうやらこの天卵宮、胎内をイメージしているらしく
「地獄から天界へ行き、胎内を通り現世へ生まれ変わる」
というまんだら遊苑のストーリーに沿ったものなんだとか。

たしかにここに寝っ転がっていると段々不思議な気持ちになってきます。
これがバブみというやつでしょうか。

闇の道

天界で存分にバブみを感じてオギャったら、いよいよ現世に帰る時間です。

ここまんだら遊苑から抜け出すには必ずこの闇の道と呼ばれる道を通らねばなりません。
ぶっちゃけ一番最初の地獄への入り口より数段怖いです。

闇の道は上の画像のように南斗五車星のようなエリア分けがされており、それぞれにコンセプトがあります。

ぶっちゃけ闇の道という名前の通り、中はちょいちょい外の光が差し込む小窓みたいなのがある以外ほぼ真っ暗なので、「あっ、ここが空の道かあ」とか思ってる余裕はあんまりありません。

先ほどの天卵宮が胎内だったので、きっとこの闇の道が示しているのは産道なのでしょう。
地獄と天国を経験し、再びこの世に生まれ落ちるための心の準備をする場所です。

さあいよいよ長かった輪廻転生の旅も終わり、生まれ変わりの時です。

ちなみに闇の道の最後の扉は自動ドアになっており、普通にウィーーーンと音を立てて開くのでロボ母ちゃんから産まれる気持ちが味わえます。

産まれました。(?)

画像では伝わりづらいですが、天界に入るまでは割と晴れていたはずなのに、出てみるととんでもない豪雨になっていました。
いい人生になりそうです。

まとめ

立山曼茶羅伝説を体感できる施設、「まんだら遊苑」を紹介しました。

入園料がたった400円なのにも関わらず、五感を存分に刺激し、なんだか生まれ変わったような気分にまでさせてくれる施設はそうそう無いと思います。

悪いことをした人もそうで無い人も是非一度、この地獄に堕ちにきてくださいね。

それでは!

※新型コロナウイルスの流行により、展示内容等変更になっている可能性があります。

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むぅた
むぅた
北陸のたのしい!を北陸内外のみんなに知ってもらうため日々いろいろなネタを探しては記事を書いている雑記ブロガーです。アニメ、漫画、ゲーム、映画など一通りのサブカルが大好きでアニソンDJもちょくちょくやってます。

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